回転する力や、てこの作用を利用するのはなぜ?|患者のボディメカニクス
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は患者のボディメカニクスに関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
回転する力や、てこの原理を利用するのはなぜ?
小さな力で最大の効果を上げるためです。
たとえば、仰臥位から側臥位にするとき、まず患者の腕を組み、膝を立てて踵を殿部付近に近づけます。次に、患者の肩と膝を持ち、手前に倒します。そのときの回転を利用すると腰部、背部、肩甲部が回転されて小さな力で側臥位にさせることができます。こうした回転する力を利用することで、体位変換を楽に行うことができます。
また、てこの原理を活用するのは、関節の動きと慣性を利用するためです。人体では、関節が支点、収縮する筋や骨への付着部が力点、動かされる部分の荷重心が重点になります。看護師の肘や膝は、支点としてよく用いられる部位です。

memo関節可動域(ROM:range of motion)
関節の動く範囲を示す数値を関節可動域といいます。運動が始まる基本の位置(基本肢位(しい))と、ある方向に最大限動かした位置との間の角度を示します。
※編集部注※
当記事は、2020年3月11日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2024年7月刊行/ サイオ出版



